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昭和21年12月〜昭和27年5月
井上芳邦氏作成「貝島炭砿株式会社経営変遷概要」から
年号 | 年 | 月 | 日 | 記 事 |
昭和 | 21. | 小学校、民主主義教育の研究を目指して、教育研究会、教育座談会、教育指導講習会等を開く。 | ||
※ 労働組合の結成と労働争議。 | ||||
1月27日 岩屋炭砿労働組合結成。 2月17日 大辻炭砿労働組合結成。 〃 大之浦砿労働組合結成。 2月24日 大之浦職員組合結成、同日大之浦、大辻、岩屋各砿合同により、貝島炭砿労働組合連合会結成。 3月16日 大之浦砿労、職両組合より、団体交渉権、社内の民主化、一部幹部の退陣、給与増額、飢餓突破資金等を要求したが、ストに突入せず19日に妥結。 4月23日 大辻炭砿職員組合結成。 6月16日 岩屋炭砿労組賃金問題によりストライキに入り、7月13日妥結。 7月23日 大之浦、大辻、岩屋砿、職員組合連合会を結成。 7月24日 職員組合連合会より労働協約、経営協議会、給与改正、危機突破資金の要求を以って争議に入り、7月29日〜8月3日までストライキ。(岩屋砿は不参加) 7月29日 大之浦職員組合、全日本炭砿労働組合(全炭)に加入。9月10日 大之浦労組よりの労働協約の締結、経営協議会設置等の要求あり、 9月20日労働協約締結する。 |
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昭和 | 22. | 1. | 1 | 大之浦健康保険組合、所田に温泉保養所を設置する。 |
〃 | 22. | 1. | 砿員技能訓練所を技能砿員養成所と改称する。 | |
〃 | 22. | 1. | 復興金融制度の融資を以って炭砿住宅の建築を開始、S.25.3に完成する。 | |
〃 | 22. | 2. | 22 | 学制改正に伴い新学期は、高等科、(新制中学)を公立移管に決定する。 4月16日、町立新制大之浦中学校の開校式が行われる。 |
昭和45年頃の大之浦中学校 (写真:大之浦中学校卒業アルバムから |
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〃 | 22. | 3. | 22 | 炭全協、砿業連盟との賃金協定に抗議して、大之浦職員組合24時間ストを行い、同労働組合、三、五坑支部同情ストを行う。 |
〃 | 22. | 4. | 7 | 大之浦労組、三砿、五坑の両支部は、団体交渉権の確認、経営協議会設置、協定覚書に関する人件等を要求してストに突入 労働協約締結三坑は5月9日、五砿は5月10日に中止する、両砿職員組合も4月7日、同情ストに入る。 |
年号 | 年 | 月 | 日 | 記 事 |
昭和 | 22. | 4. | 21 | 笠松坑は金丸砿業株式会社の請負堀とする。 |
〃 | 22. | 8. | 13 | 炭砿会社役員異動、第九代社長に貝島太市氏 |
〃 | 22. | 8. | 17 | 貝島太市社長、日本石炭砿業会会長に就任。 (S.23.6.23辞任) |
〃 | 22. | 9. | 労働基準法による砿員就労8時間制の実施を規定する。 | |
〃 | 22. | 12. | 1 | 大之浦炭砿小学校の公立移管に関し、関係町村長と覚書を取交す。 |
〃 | 〃 | 〃 | 大辻、岩屋両炭砿の分離問題が起る。 職員組合連合会との経営協議会に於いて懇談の形式を以て、大辻、岩屋両炭砿及び大之浦笠松鉱区の譲渡計画案を発表する。 |
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〃 | 22. | 12. | 2 | 砿員組合連合会に対しも、同様に懇談の形式で発表する。 |
〃 | 23. | 3. | 16 | 両炭砿の譲渡契約の調印を終り、福岡商工局に対し鉱業権譲渡手続きを終る。 |
〃 | 23. | 3. | 31 | 福岡商工局長より、鉱業権譲渡登録を発表す。 |
〃 | 23. | 7. | 12 | 商工大臣調停を会社、労組側それぞれ受託する。 |
〃 | 23. | 7. | 31 | 両炭砿の分離発足。 |
〃 | 23. | 9. | 24 | 分離問題協定書に職員組合調印する。 |
〃 | 23. | 10. | 25 | 東部大之浦開発に関する特殊工事指定申請書を九州石炭局長宛提出し、開発本格化する。 |
〃 | 24. | 2. | 23 | 大之浦職員組合、全石炭を脱退し、15日炭労に加入する。 人員9,657人 |
〃 | 24. | 3. | 13 | 貝島技術員養成所(S14. 4開所)を廃止する。 |
〃 | 24. | 3. | 大之浦、大辻両炭砿坑内に鉄柱の使用を開始する。 | |
〃 | 24. | 4. | 15 | 東部大之浦開発工事第四水平坑道の掘進を開始する。 |
〃 | 24. | 5. | 大之浦労組、新賃金中央交渉のため、4、9,14,16日に波状ストライキを実施。 | |
〃 | 24. | 9. | 30 | 貝島炭砿の建築費寄付による、公立大之浦中学校の校舎落成する。 |
〃 | 24. | 11. | 15 | 金丸砿業株式会社にて請負堀中の笠松坑の使用権設定を許與す。 |
〃 | 24. | 12. | 大之浦第七坑に新坑口権現坑を開鑿。(S.29.7.10迄出炭し、10.2に廃止する) | |
〃 | 25. | 3. | 27 | 東部大之浦開発工事に対する見返り資金の貸与決定し、第一回分1億6千100万円を貸出され、S.28年までの見返り資金並び開発銀行資金の借入総額は、13億8千400万円となる。 |
年号 | 年 | 月 | 日 | 記 事 | ||||
昭和 | 25. | 3. | §復興金融資金による炭住の建設を終る。 | |||||
大之浦炭砿施設等 | ※ 大 之 浦 炭 砿 | |||||||
炭住新築 | 1,541戸 | 改築 | 809戸 | |||||
合 宿 | 4棟 | |||||||
厚生施設 | 18棟 | 改築 | 18棟 | |||||
事務所・その他 | 7棟 | 改築 | 7棟 | |||||
大辻炭砿炭住等 | ※ 大 辻 炭 砿 | |||||||
炭住新築 | 208戸 | 改築 | 130戸 | |||||
〃 | 25. | 5. | 27 | 大之浦開発工事の中央竪坑開砿鍬入式を行う。 | ||||
中央竪坑建設(昭和26年頃) 手前に櫓式の竪坑が見える。 (写真:「貝島炭礦の想い出」から) |
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〃 | 25. | 9. | 28 | 大辻炭砿株式会社設立。(10月1日営業開始) 資本金 2,000万円 社長 貝島 健次 氏 |
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〃 | 25. | 9. | 29 | 東部大之浦開発工事費に対する見返り資金の25年度分、3億2千300万円貸出される。 | ||||
〃 | 25. | 10. | 2 | 東部大之浦開発工事、北竪坑坑底掘下げ工事に着手する。 | ||||
〃 | 25. | 10. | 18 | 大辻炭砿レッド、パージの団体交渉妥結する。 7名解雇。 | ||||
〃 | 25. | 10. | 20 | 大之浦炭砿レッド、パージの団体交渉妥結する。 40名解雇。 | ||||
〃 | 25. | 11. | 18 | 東部開発工事借入金抵当のため、大之浦砿業財団を設立する。 | ||||
〃 | 25. | 12. | 大之浦第七坑西部坑の採掘を終了する。 この年、労・職員組合とも、新賃金交渉ストを3月8日より断続11日間及び7月2、3日行われる。 |
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〃 | 26. | 2. | 13 | 炭砿賃金に関する中央交渉により、大之浦労組無期限スト決行、3月5日交渉妥結して、丙方より就業する。 | ||||
〃 | 26. | 3. | 5 | 大之浦第三坑北本線捲卸において、自然発火発生する。(約73日間救護隊の活動により密閉鎮火、9月9日より通気再開する) | ||||
〃 | 26. | 5. | 21 | 大之浦西五坑でガス燃焼事故が起り、3名殉職す。 | ||||
〃 | 26. | 8. | 25 | 大之浦軟式野球チーム、九州代表として、東京後楽園に於ける全国炭砿対抗野球大会に出場し、優勝する。 | ||||
〃 | 27. | 4. | 18 | 大之浦労組、大辻労組、組合法改正、労働関係調整法制度反対の中央指令により、24時間ストライキを行う。 | ||||
〃 | 27. | 5. | 東部開発工事による第三坑変電所(60サイクル・4,000キロ変電設備)竣工。6月より九州電力より受電開始する。 |