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大正12年4月〜大正15年12月

                        井上芳邦氏作成「貝島炭砿株式会社経営変遷概要」から


年号 記       事
大正 12. 4.   裁縫補修所を各坑に新設する。                 人員 9,562人
12.   満之浦第二露天砿を笠松村一丁田倉久川附近に開始する。
13. 1. 26 摂政宮御成婚記念事業として、貝島育英会を創立する。資産10万円(昭和5年7月1日 100万円増資) 会長 貝島 太市氏
貝島太市像
磯光の天照宮境内にあり
13. 5. 1 桐野、菅牟田、満之浦砿業所を一括して大之浦炭砿と称し、第一坑より第一坑より第八坑までに分割。
 
各坑の操業期間一覧表
新 砿 名   旧 砿 名  操 業 期 間
大之浦 第一坑 桐 野第一坑  M.26年 9月 〜 S.6年 2月 1日
 S.12年11月20日〜S.15年11月11日
  〃 第二坑   〃第二坑 M.31年 1月 〜 S.46年 5月10日
  〃 第三坑 菅牟田第三坑 M.45年 1月 〜 S.48年11月28日
  〃 第四坑   〃第一坑 T.11年11月 〜 S. 6年 3月29日
  〃 第五坑   〃第五坑 M.38年 4月10日〜S.43年 1月17日
  〃 第六坑 満之浦第三坑 M.42年 5月 7日〜S.43年 4月30日
  〃 第七坑   〃第一坑 M.29年 3月 〜 S.6年 3月29日
  〃 第八坑   〃第二坑 M.36年 5月 5日 〜 T.10年 4月
 
14. 6. 17 社団法人貝島育英会認可される。人員 9,670人
14. 7. 5 第二坑において、同盟罷業(ストライキ)が起こる、中野甚太郎組合長獲得に努め、7月3日日本総同盟、九州炭坑々夫担当の浅原健三、伊藤卯四郎、芝吉悦人の応援により、労働条件改善の要求書を提出。7月9日、労資同盟九州大瓢派本部長、後藤松太郎の斡旋にて解決した。
14. 11.    各坑の修理工場を統合して、第二坑に中央工場を再興。
15. 4.    裁縫教習所を大辻炭砿に設立する。
15. 7. 4 青年訓練所を各炭砿に開設する。
15. 8. 24 桐野駅―第六坑間 1.9kmの運炭専用鉄道竣工、ドイツ製機関車2台により、輸送開始する。

ドイツ製充填機関車と思われる。
(写真:「貝島炭礦の想い出」から)
15. 12.   大之浦、大辻に健康保険組合を設立される。   人員 9,700人
同 年 水選炭沈殿粉処理のため、大之浦砿において微粉ガラ製造を開始し、従業員家庭に配給する。尚「千凾 」出し励行により、各砿増産競争を行う。