宮若川づくり交流会 澤田憲孝
1・今回の災害について4日間にわたる若宮地区を中心とした完全な現地調査のではありませんが、一部次のことが判明しましたので、ご連絡いたします。
2・今までに経験したことのないような大量の雨がふっています。日吉地区では一時間に100mm以上の降雨記録ですが、山の中では推定150mm以上の降雨があったと思われます。貯留ダム等のダムや砂防ダム・堤防等の対応能力を超える雨です。
被害箇所も旧若宮地区全域におよんでいます。土石流等はいつどこで発生してもおかしくない状態です。そのため次のことにご注意ください。
(写真:宮若市役所前 H21.7.26)
3・家の周りの排水溝の点検を再びしてください。排水溝の近くの飛びやすいゴミや板切れ・ビニール類落ち葉等を片付けてください。これらのものが排水不良の原因となりのり面崩壊の原因となっている例が大変多いです。
4・小川・裏の渓流等の異常な音・裏の異常なにおい・水の噴きだし・木の傾き・石の音・流れが止まった時等に注意ください。土石流・がけ崩れの前兆です。
5・農業用水や小川に転落・流される被害が発生しています。大雨の時小川や堤の点検は出来るだけ避けてください。一人での点検・夜間の点検は大変危険です。注意してください。
6・竹や杉等の木の種類に関係なしに土砂災害が発生しています。竹が安全という考えは間違えです。木の種類を問わずがけ崩れが発生しています。
7・「安全な所はない」「どこも危険である」という考えで対処してください。
8・自主避難を心がけてください。避難連絡が雨音等で聞こえなかったり、電線等が切れて伝わらない場合がありますので、自己判断をして下さい。
9・老齢者・子供・身体障害者・老人のみの世帯の方等のお世話を地域全体でお願いいたします。
10・行政の限界を超える様々な状況で災害が発生しています。可能なことは地域で協力して自主解決しましょう。但し無理な作業等は二次災害をうみますので避けましょう。
11・非難に備えて貴重品等の持ち出し物の準備をしましょう。夜間に備えて懐中電灯・ラジオ等を枕元に準備しましょう。低い位置の自動車の浸水対策を考えましょう。
12・宅地の上の山林の林道・作業道の排水状況を点検ください。これらの道が山地の雨水を集め、林地崩壊地に集まり林地崩壊の一因となっている場合が目立ちます。
13・傾斜崩壊防止工事を行った傍の地形・林地が崩壊している例が多く見られます。
14・過去災害にあったところやその近所が危ないです。
15・宅地上等の過去田畑であったところで現在田畑でないところでは、排水不良になっているところが要注意です。
16・尾根線の杉林等の植林地が危ない。尾根線の植林された木は谷方向に傾き、樹勢も弱く、この木々の傾きが崩落のきっかけを生む場合がありますので、植林された尾根線が要注意です。
多くを述べることは出来ません。もし疑問のある方は電話0949・32・8470サワダまでお問い合わせください。
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