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万願寺



現代は飽食の時代、心や体の飢饉状態に対し警告の言葉を発している。


 万願寺(山号は東照山)は宮若市四郎丸万願寺(右図マピオンより)にあります。HP担当者は、尋ね尋ねて漸く辿り着きました。
 最初は、お寺の形さえ無いものと思っていましたが、下写真のように、小さいけれども御堂(薬師堂:十二神将像を奉祀)があり感激しました。
 この寺は、当初、右地図の左のほうの上有木との境の田中に所在していたとそうです。

 さて、私は、この寺のすぐ右裏の1基の石塔に出会うために訪れました。


万願寺の全景


 上写真の右奥に右写真の高さ1m余の石塔があります。
 表に「一字一石餓死供養塔」とあります。一字一石?どんな意味でしょうか?わかりません。
 しかし「餓死供養」に言葉にならない気持になりました。

供養塔正面


供養塔左側面

身土不二
身体と土(自然)は一体だ。
草を取るなどして土に触れよ。稲束は掛け乾しにして
地産地消

まごわ(は)やさしい

ま:まめ
ごま(ごはん)
わかめ(海草)
やさい
さかな
しいたけ
いも

菊池六朔(ろくさく)
幕末から明示にかけての農学者。山口村生まれ(宮若市山口)古門村(鞍手町)の伊藤かまたりに学問を学びました。
食と農のカルタ
いただきますすべての命にありがとう
山口小は牛を飼っている。
もったいない
ケニア
赤米
もみすり
農業の役目・農業技術の基本○知力の再生産
○雑草防除
蛙がなくなると田が駄目になる。
うちわ

竜宮城の
人物
ふね
冠を被っている
ヘヤスタイル
馬は小さい
竜棘がある
三角形の旗安置の部屋
入り口の両脇に執著朱雀
石だな
昭和31年発見
キトラ古墳
の玄武という動物(亀と蛇の合体した)
漆喰の上に絵を描いている
朱雀(鳥)火の鳥みたい
日本で初めて?
しかし竹原古墳100年前には既に朱雀が描いてある。
よって訂正された。竹原古墳キトラ古墳の竜と似ている
竜の原型が竹原に既にあった。
東西南北の神様北玄武
東晴
人間の一生を表している

 上写真の石塔の左側面(左写真)に「稲梁不實枯香菌享保十七年壬子年 嘻至癸丑民大死為仲供養??天」とありました。??の部分は、私の力では読みとれません。

 意味はよく分からない部分もありますが、享保17年(西暦1732年)の享保大飢饉で亡くなった人々を供養するために、塔の側面に享保20年(1735)旧笠松村の五箇村が建てた塔(下写真参照)と記されています。

 これはただ供養する為だけの塔でなく、未来の人々に向かって、食料不足の恐ろしさと、その対策を常々行うことを喚起したメッセージととらえるべきでしょう。

 しかし、現在はどうでしょうか。食料自給率40%、つまり食料外国依存率60%!
 そのような状況にありながら、飽食時代、農業の疲弊、農村の崩壊、食生活の乱れ、メタボリック症候群に表される成人病の蔓延、青少年の病気やキレなどの多発。明らかに食の負の影響と思われる現象・・・。豊かさの中に、心や体の中は飢饉状態が続いているのではないでしょう。

 この供養塔の祈りを感じます。

 以上 小方良臣氏からのご教授を参考

右側面

左側面