カッケン様ってご存じしたか?
本HP担当者も、やっとその場所をもとめて、行脚してみました。
歴史を刻んだ物の一つとしてほうぼうに、「板碑」(いたび:
本ページ下部に詳細な説明)があります。
カッケン様
所在地:宮若市倉久内山 九州トヨタ工場から赤木峠に向かう道の50mほどの右側に在ります。 |
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民家の右の木の下に、下写真のカッケン様が鎮座しています。 今から数百年前、この辺りに大きな「内山寺」があったということです。 |
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斜めに傾いているのが「ガッケン様」です。平成11年に立てられた真新しい説明板がすぐ側にあります。 |
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−−−注−−− ※::この表示は、お地蔵様を意味するとのこと。 「逆修」とは、生前にあらかじめ自分の死後の冥福を祈ること。 「豪琢」は、内山寺の僧侶とはいうが不明。 |
へのへのもへ字に見えるのが、の梵字です。これが400年ほど前に刻まれて残っています。 | ||
天文七年はやや不鮮明でしたが、それ以外は読みとれましたよ。是非お調べください。 |
ーー板碑(いたび)とはーー ○ どんな形か 主要位置に仏の姿や梵字種子(ぼんじしゅじ)、名号などを配し、これらの主尊を供養するために造られた石造の塔婆。 ・ 整形板碑(頂部山形、横二条の切込み) ・ 自然石板碑あり ○ なぜ造られたか これらの仏を安置・供養することで、死者の追善や自己の現世利益をもとめた。墓ではない。 ○ 盛行した年代は 平安末期(十二世紀)出現、鎌倉時代(十三〜十四世紀)に盛行 ○ 分布など 九州では、その六割が国東半島に集中 ※ 種子(しゅじ)とは…梵字とも言う 仏典を表記するのに用いられた古代インド文字。仏教徒とともに、中国や日本に伝来、密教とのかかわりで神秘化された文字とみなされるようになった。今日でも一般寺院で卒塔婆(そとば)や護符などに用いられる。 ※ 板碑とは1(「日本史広辞典」から) 板石塔婆とも。十三世紀前半頃から17世紀にかけて造られた石塔の一形式。全国的に分布し、それぞれの地域的特色をもつが、関東地方の青石塔は現在三万基の存在が知られ、板碑を代表するものとされる。青石塔婆は板状の緑泥片岩で造られ、頭部を三角形にし、上方から順に二本の線、梵字、仏の画像が刻まれている。 造立の目的は、両親の供養また自分の後生供養のためで、鎌倉時代に前者が多く、室町時代には後者のものが多い。鎌倉時代には、在地領主層の造立したものが多いが、十五世紀以降には、農民の供養が多くなる。以上 福岡県文化財保護指導員 牛嶋英俊 氏 講演資料から作成 ※ 板碑とは2(国語大辞典:小学館) 鎌倉時代から江戸時代初頭にかけて盛んに行なわれた死者供養のための石の卒塔婆(そとば)。板状の石の上部に仏、菩薩を表わす梵字を、下部に仏、菩薩の像や氏名などを刻んだもの。関東では、おもに秩父産の緑泥片岩を用いたもので、青石塔婆とも。板仏。 |