充填汽車


(じゅうてん きしゃ)
 
昭和51年5月12日撮影、石炭貨車を引く(アルコ)22号
この2ヵ月後に引退しました。



   貝島炭鉱の充填汽車
 
 貝島炭鉱の思い出の一つに、充填汽車があります。
  宮若市内の多くが貝島炭鉱でしめられていました。その中を総延長18km余、充填汽車が走っていました。右の写真を見てください。ドイツ製の機関車の記憶があります。アルコ22号より一回りでかくて、子供たちはわくわくしながら眺めていました。
 これらの充填汽車は、多くの人に親しまれました。その力強く走る勇姿は、今も多くの人の心に深く刻まれています。
 

写真:「貝島炭礦の想い出」(1986池田益美発行)から

充填汽車歴史・規格等

走行開始 大正9年
走行終了 昭和51年
線路延長 18.6km
トンネル 3箇所(265m)
橋  梁 37箇所(597m)
使用軌条 30kg/m
最高速度 25km/h
閉そく方法 通票閉そく

 

 この写真は、坑内の採掘・掘進したあとを、山砂でもって埋め戻すために、充填汽車が採掘した山砂を飯塚市庄司(現自衛隊基地付近)から運んで、充填場に砂を吐き出しているところです。
 このあと、この充填場から、水と混ぜ合わせ、口径の大きい水導管によって地下の現場まで運ばれます。
 さて、この写真は、旧西五坑近くの充填場でしょうか。
 これは、旧五坑の通称「天竺下」の橋梁を充填汽車が走っているところです。


充填汽車の当時の様子をよく描写している作文がありましたので、
ご本人のご了承を得て、その部分を取り上げました。


<平成13年度石炭文化応募作文集(宮若市教育委員会・宮若市石炭記念館発行)から>
 
  ┌┐ し  い  そ  い  い     る  は  下  成  き  に     者  と  そ  砂  等  校                
   あ  て  か  こ  く  か  そ  所  歩  り  所   ` 原  通  養  呼  の ┌┐ の  が  宮             
   と  く  の  に  ら  ら  の  で  く  て  に   ┐ 田  学  成  ば  車  充  資  あ  田             
   省  れ  よ  さ  怒  止  都  飛  の  か  通  六  を  コ  所  れ  両  填  材  る  町        汽    
   略  た  う  し  っ  め  度  び  が  ら  う  坑  抜  |  に  た  は └┘ や   ゜ に        車    
  └┘  ゜ に  か  て  ろ  機  降  嫌  一  生 └   け  ス  通   ゜ 客  を   ` そ  は        ・    
          ` か  も └   関  り  い  キ  徒  か   ` は  学  こ  車  運  採  の   `    谷  学    
         歩  る  止  と  車  て  で  ロ  は  ら  繰   ` し  の  で  ぶ  炭  汽  忘        校    
         く  と  め  怒  に  い   ` 程  五  乗  船  若  て  充  は  貨  の  車  れ  北  口  ・    
         ぐ   ` な  ら  見  た  高  歩  人  っ  橋  宮  い  填  な  物  終  は  ら  九     宮    
         ら  さ  い  れ  つ   ゜ 台  か  で  た  を  町  た  汽  く  列  わ   ` れ  州     田    
         い  も  私  た  か     の  ね   `  ゜ 渡  黒  と  車  貨  車  っ  坑  な  市  郁  町    
         の  機  た  が  り     学  ば  養  六  っ  目  き  を  車  で  た  内  い  若     の    
         ス  関  ち  止   `    校  な  成  坑  て  か  に   ` で   ` 坑  の  汽  松  房  思    
         ピ  車  に  め   ┐    か  ら  所  の  長  ら  利  私   ┐ 人  道  掘  車  区     い    
         |  の  機  な  コ     ら  ず  に  始  井  犬  用  は  充  も  を  削  と  西     出    
         ド  調  関  か  ラ     死   ` は  発  鶴  鳴  し  貝  填  乗  埋  用  通  畑          
         に  子  士  っ  |     角  私  二  か  ま  川  た  島  汽  せ  め  の  っ  町          
         落  が  は  た  危     に  た  坑  ら  で  ぞ   ゜ 技  車  た  戻  坑  た             
         と  悪   `  ゜ な     な  ち  で  養  行  い     能 └   が  す  木  学             
                                                       `                     


石炭記念館に充填汽車の「Cサイトタンク式機関車」が展示してあります。




その機関車の傍に、説明パネルがありました。


(注)以上の写真等の資料の多くは、「貝島炭鉱の想い出」(池田益美著)から




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