宮田町から一山越えた数q先の「飯塚」地区において、すさまじい豪雨と大きな被害があったことを、私たちの記憶にしっかりと残し、これからの自然災害に生かしていくことが求められると考え、国土交通省遠賀川河川事務所及び宮田出張所のご了解を得て、ここに簡単ですが、冠水状況の写真などをもとにしてページを作成しました。今一度その様相を確認してください。
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平成15年7月18日午後、対馬海峡付近に停滞していた梅雨前線に向かっ て南から湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となった。 その18日19時に北九州市小倉南区頂吉で1時間に49ミリ、飯塚
33ミリなど筑豊、北九州、京築で激しい雨となった。
その後も東シナ海で発達した雨雲が次々と北部九州に流れ込み、雷を伴った激しい雨が降り、筑豊地方でも、19日午前3時に飯塚で1937年の気象台観測開始以来第1位となる1時間に80
ミリの猛烈な雨を記録した。 18日の降り始めから19日24時までに、飯塚市の川島雨量観測所の最大1時間雨量75ミリ、最大3時間雨量188ミリ、総雨量313ミリ、嘉穂郡筑穂町の内野雨量観測所の最大1時間雨量54ミリ、最大3時間雨量112ミリ、総雨量178ミリ、田川郡香春町の採銅所雨量観測所の最大1時間雨量58ミリ、最大3時間雨量122ミリ、総雨量237ミリの雨が降り注いだ(いずれも国土交通省所管
)。
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左下から右上へ斜めに集中豪雨が
移動している様子を見ることができます |
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遠賀川の支川穂波川の秋松橋水位観測所において19日午前6時00分lこ6.84m(ピーク水位)となった。この水位は平成 13年6月19日〜20日出水時の5.71m(既往最高水位)を遥かに超え、計画高水位(H.W.L)6.471mを約40cm
上回った。また、代表観測所である川島水位観測所(飯塚市)において19日6時50分に5.92m(ピーク水位)、日の出橋水位観測 所において19日8時20分に8.07m(ピーク水位)となり、いずれも、平成13年6月19日〜20日出水時に記録した既往最高水位を遥かに超え、危険水位も約40〜50cm上回った。
今回の特徴としては、3〜4時間の短時間に時間雨量40ミリ以上の非常に激しい雨が断続的に降り続き、昭和28年6月平成13年6月出水時と違う短時間での急激な水位上昇が大出水をおこした要因である。特に、秋松橋水位観測所で19日
2時00分〜3時00分の1時間に1.44m−4.21mと約2.8mの水位上昇、川島水位観測所で4時00分〜5時00分に2.99m −4.57m、日の出橋水位観測所で3時00分〜4時00分に2.79m−4.42mといずれも約1.6m水位が上昇した。
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B…飯塚市吉原町
C…飯塚市吉原町
D…飯塚市柏の森地区
E…飯塚市東町商店街
F…飯塚市吉原町
G…飯塚市東徳前地区
H…飯塚市徳前地区
I…穂波町枝国区 |
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穂波川に沿って、左上のコスモスコモンから東町橋までの冠水状況
上部の細い白線状は、東町商店街のアーケード (右上のBCEFGに相当)
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