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豊前坊山頂に烏天狗烏 天 狗
 西日本新聞より
 天狗の山として知られる宮田町芹田の豊前坊山頂に平成16年6月6日、烏天狗の像が設置されました。
 
 宮田町芹田の豊前坊山(111.8b)の山頂(下写真:仏厳寺前から撮影 10数分で登頂可 下に地図あり)に、陶製の烏天狗像が設置されました。初日の出やこどもの日登頂でにぎわい、右の枠のような由緒ある山を「象徴する像がほしい」という地元住民の声に応えて陶芸家3人が制作、寄進しました。13日、現地で除幕式が行われることになり、住民たちは「地域の新しいシンボルとして大切にしたい」と感謝しています。
 高さ1b、幅0.7b、羽根の部分を木でこしらえた烏天狗像を制作
豊前坊山のいわれと
  制作のきっかけ
 豊前坊山は昔、日本八天狗の一つ、英彦山豊前坊の流れをくむ山として、英彦山の修験者が五穀豊穣などを祈願した場所とされ、今でも芹田地区の鎮守の森として地元住民に親しまれています。
  しかし「山頂に何もない。山のシンボルがほしい」という声があることを知った3人が「山のシンボル」をと制作を申し出て贈呈しました。
したのは、カッパの焼き物作りで町おこしに取り組む「宮田町かっぱ村」村長の故吉田龍四郎さん=同町本城=と、陶芸仲間の長東悦朗さん=同、浦田国男さん=小竹町新多=の3人。
 英彦山に伝わる烏天狗をイメージした絵をもとに、3人が3月から6月にかけて制作。岩を押さえつけ、山を鎮める格好をした筋肉隆々とした烏天狗像を焼き上げました。
 吉田さんらは6日、地元住民らとともに約20人で烏天狗像を山頂まで運び、高さ1.3bのコンクリート製台座の上に設置しました。西に向き芹田地区や犬鳴峠を見つめます。見晴らしを妨げていた木の枝を切り、下草を刈るなど周囲を整備しました。
 吉田さんは「威厳と怖さと優しさが伝わる表情に苦心したが、納得いく作品ができた」。芹田町内会長の有吉寿一さんは「山の行事を増やして地域を盛り上げていきたい」と喜んでいます。
以上、西日本新聞、毎日新聞を参考



芹田豊前坊とは(宮田町役場ホームページから)
  豊前坊は、芹田と飯之倉にかけて、御椀を伏せたように盛り上がっている山。地名の起こりは、英彦山の豊前坊(高住神社)を勸請したことに始まったと伝えられる。「西鞍手古蹟」によれば「古賀山(柱山)即ち桜馬場の近くにあって俗に豊前坊様といふ桜馬場は眺望よく若宮河内眼下に見渡さるる絶景の山である。」と紹介。以前は、4月丑の日の駄祭りに登り、山伏との関係もあったそうだ。「駄祭り」とは本来、牛馬の健康祈願の祭りであり、芹田ではこの日に豊前坊へ酒肴と、重箱に御馳走を用意し、石祠に参詣して、御神酒をいただいていたとのこと。また、直方鞍手地方では、牛馬祈願の祭りと水神際りが一体化した水神牛馬祭りの形態をとったことに特徴があり、豊前坊信仰との関係があると伝えられている。

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